Last updated on 19 May 2022
カンナビスティーは、カンナビスと呼ばれる植物の葉、蕾、花穂、カンナバターなどで作られるお茶の事を指します。
現代では、カンナビスはブラウニー、チョコレート、グミ、マシュマロなどエディブルタイプが人気ですが、元々は利尿作用や発汗作用をもたらす民間療法の一つとしてカンナビスティーが伝統的に飲まれてきました。
カンナビスエディブルが、人目を気にせずに美味しくカンナビスを摂取する方法である事は間違いありません。しかし、製造方法が正しくなかったり、カンナビスの含有量が適切でなかったりすると、好ましくない副作用を来す恐れもあります。本稿では、カンナビスエディブルを消費する一人一人が責任を持ってエディブルを作ったり、摂取したり、保存する事の重要性を知ってもらうことを目的としています。
また、お住まいの地域における、CBDを含むカンナビス、ヘンプ由来製品の所持と使用に関する合法性を事前に確認しておく事も、同様に重要です。
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自家製のカンナビスティーを作る方法はさまざまで、個人個人の好みに合った自分だけのカンナビスティーを作る事が出来ます。まずはじめに、人気のレシピを2種類ご紹介します。
スタンダードティー
2007年の研究では、カンナビスユーザーの多くが薬用としてカンナビスティーを飲んでいることが報告されています。また、同研究では、治療効果を期待してカンナビスティーを作る際には、一般的に知られている下記の手順に従って作る事を勧めています。1
- カンナビス 1g
- 水 1リットル
カンナビス1gを1リットルの水の中に入れて火にかけ、沸騰してから15分間煮込むこし器に入れて、残ったカンナビスの繊維をこす。こうして抽出されたカンナビスティーは、すぐにお楽しみいただけますが、5日間は保存できるので密閉ボトルに入れて少しずつ使用する事も出来ます。
同研究では、この調理法を「基本のカンナビスティー」と定め、このレシピで作られたお茶に含まれる主要なカンナビノイドであるTHCとTHCAの効果を調べる実験を行いました。
この研究から得られた結論と重要なポイント
この研究によって明らかになった以下の点は、薬用または嗜好品としてカンナビスティーを摂取する人やカンナビス製品に関心がある人にとっては非常に有益なものでしょう。カンナビスをさまざまな形で食生活に取り入れる事への理解が深まれば、この摂取方法についてもより多くの事がわかっていく事でしょう。
- カンナビスティーは世界で広く飲まれているが、その有効性が正しく認知されていない漢方薬の一種である
- カンナビスティーの効力には限りがあり、飽和状態のTHCが含まれている
- カンナビスティーを作る過程において、沸騰したお湯の中でのカンナビノイド(THCとTHCA)の様子を調べたところ、THCよりもTHCAの方が水溶性であることがわかった
- 興味深いことに、1gのカンナビスに含まれる潜在的なTHC含有量はかなり多いとされているが、標準的なティー1杯分には、1リットルあたり約10mgのTHCしか含まれていない
- 薬用としてカンナビスティーを飲む場合、コーヒーフレッシュなどを加えると、手軽で安全に成分を均質化させる事ができるさらに、コーヒーフレッシュを加えてもTHCとTHCAのレベルは変わらず、冷蔵保存中の効力も失う事なく安定する事も明らかになった
- カンナビスティーのサンプルを分析したところ、沸騰した水の中ではTHCAからTHCへの変換が制限される
- カンナビスティーを入れる前と入れた後の植物に含まれるTHCの総量は同じで、分解などによってTHCが損なわれる事はない
- カンナビスティーを作る上で加える水を1ℓから250mlに減らしても、含まれるTHC、THCA、その他のカンナビノイドの量に変化は起こらなかった
- カンナビスティーのTHC濃度は、煮出し時間によって決まる。これは、煮出し時間を15分から30分に増やすとTHCのレベルも高くなった事から明らかになった。一方で、THCAのレベルは煮出す時間を変えても、顕著な量の変化は見られなかった
- カンナビスティーの作り方の一部を変更しても、量や質に大きな変化は起こらなかった
- カンナビスティーを冷凍保存すると、カンナビノイドの効力が著しく低下した

カンナビス入りのお茶
量:一人分 かかる時間:2〜3分
必要な材料:
- 0.5gのカンナビスの花穂、カンナビスの葉または芽を挽いたもの(この量は推奨するものではなく、もっと少なくても問題ありません)
- 沸騰したお湯 150ml
- 自分の好きなフレーバーティーバッグ(お好みで)
- コーヒーフィルターもしくはメッシュやストレーナー
- ココナッツミルクまたはコーヒーフレッシュ(お好みで) – 大さじ1
- はちみつか砂糖(お好みで) – 小さじ1/2~1杯
- ティーカップ(150ml) 1つ
作り方その1:
ティーカップに好きなフレーバーのティーバッグを入れ、はちみつか砂糖を加えます(お好みなので必須ではありません)。ティーカップにフィルターをセットし、その中にカンナビスの芽や葉、花穂を入れます。沸騰したお湯を、カップのふちの下まで注ぎます。この状態で2、3分待ちましょう。ストレーナーとティーバッグを外し、よくかき混ぜたら完成です。
作り方その2:
ミルクティーにしたい場合は、飲む直前にミルクを混ぜましょう。
カンナビスティーの効能
- この方法ではカンナビスを直接加熱しないため、脱炭酸が起こらずTHCによる中毒作用も起こりにくいと言われています。そして、CBDやTHCが活性化しない代わりにTHCAとCBDAがより強く作用します。
- 2006年に行われた研究の結果では、非加熱のカンナビス・サティバの抽出液に含まれるTHCAの潜在的な免疫力の調節作用が報告されています。2
- THCAの治療効果については「THC VS THCA」の記事をご覧ください。

脱炭酸したカンナビスとココナッツオイルで作ったお茶
当サイトの記事「CBDA VS CBD」では、CBDA、THCA、CBCAなどのカンナビノイドが酸性として存在している事を説明しました。別の言い方をすれば、生か乾燥状態のカンナビスの茎、葉、芽、花穂に存在しているカンナビノイドは酸性ということです。つまり、純粋な形のCBD、THC、CBC、CBGを手に入れるためには、脱炭酸のプロセスを経由する必要があるという事です。
また、多くの植物性カンナビノイドは疎水性と親油性であり、油やバター、生クリームなどの脂肪分にはよく溶けますが、水には溶けにくいという性質があります。
ですが、脱炭酸したカンナビスでお茶を作ると、カンナビノイドが活性化して十分な薬効を得る事ができるのです。脱炭酸のプロセスを経たカンナビノイドからは酸性の形態が取り除かれ、純粋なカンナビノイドのみがお茶の中に残ることになります。
量:一人分 かかる時間:15〜18分
必要な材料:
- 1gのカンナビスの花穂、カンナビスの葉または芽を挽いたもの(この量は推奨するものではなく、もっと少なくても問題ありません)
- 水 250ml
- 鍋 一つ
- 自分の好きなフレーバーティーバッグ(お好みで)
- コーヒーフィルターもしくはメッシュやストレーナー
- ココナッツオイル 大さじ1/4
- 生クリームまたはコーヒーフレッシュ(お好みで) – 大さじ1
作り方:
まずはじめに、カンナビスを脱炭酸します。次に、水250mlを鍋に入れて1分ほど火にかけます。
水が少し温まってきたらココナッツオイルを入れ、それから脱炭酸したカンナビスを入れます。蓋をして15分ほど沸騰させます蓋をすることで蒸発を防ぎ、お茶の中のテルペンも逃げていきません。時々蓋を開いてかき混ぜましょう。
最後に、お好みのフレーバーティーバッグを入れて火を止めます。この段階で、必要であれば生クリームやコーヒークリーマー、ココナッツミルクなどを加えましょう。再度蓋をして、2~3分待ちましょう。
ティーバッグを取り出し、ストレーナーを使ってカンナビスの繊維をこしながらカップに移します。
お茶の表面に油分の膜ようなものが出てくることがありますがこれが胃に負担になる様であれば、ココナッツオイルではなく、別の脂肪分を含んだもので代用しても問題ありません。
カンナバターで作るカンナビスティー
量:一人分 かかる時間:3~5分(カンナバターを作る時間を除く)
必要な材料:
- カンナバター(カンナビスバター) 大さじ1/4
- カンナビスバターの作り方はこちら)
- 沸騰したお湯 150ml
- 自分の好きなフレーバーティーバッグ(お好みで)
- 生クリームまたはコーヒーフレッシュ(お好みで) – 大さじ1
- はちみつか砂糖(お好みで) – 小さじ1/2~1
作り方①:
カンナビスバターがあれば、カンナビスティーをとても簡単に作る事が出来ます。まず、ティーバッグをコップに入れ、熱湯を注いでからカンナバター、はちみつか砂糖、牛乳(お好みで)を加えてよく混ぜ、1〜2分ほど蒸らせば完成です。
ホットでも常温でも美味しく召し上がれます。
作り方②:
カンナバターを使ってカンナビスティーを作る、別の方法もあります。
牛乳(低脂肪でない)1/2カップと水1/2カップを鍋に入れて沸騰させます(ティーカップに直接注いでも問題ありません)。沸騰してきたら、カンナバターを入れてかき混ぜます。
ここでさらに風味を高めるために、ティースプーン1杯の紅茶を混ぜ、さらに30~40秒ほど沸騰させたら火を止めて、蓋をしますフィルターでこしてからホットでお召し上がりください(お好みでハチミツや砂糖を加えてもいいでしょう)。
カンナビスティーを飲むとハイになる?
前述したように、脱炭酸されていないカンナビスで作ったカンナビスティーには、カンナビノイドが酸性の形で残っています(THCAやCBDA)。逆に、脱炭酸したカンナビスを使用して、さらに煮出す時間も長くすると、高濃度のTHCがお茶に残るため、向精神作用をもたらします。
2011年の研究では、興味深い事実が明らかになりました。その一つは、経口から摂取したカンナビス入りの製品は全て、肝臓で代謝されるというものです。カンナビノイドの大部分は、11-ヒドロキシ-THCと呼ばれる、わずかに異なる形態の化合物に変換されますが、この化合物は元のTHCよりも強い精神活性作用を持っていることで知られています。こういった性質があることから、効果が現れないと追加で摂取する前に、数時間以上待つことをこの研究では推奨しています。
また、上記のレシピは、一人が一回消費する分量となっています。ただ、冒頭で紹介した2007年の研究で採用されたスタンダードティーのレシピでは、実験に使用するために1リットル単位の表記となっているため、飲む際には分量に注意が必要です。
カンナビスティーを安全に楽しむためには、薬用、娯楽用問わず、出来るだけ低用量での摂取から始め、量と頻度を自分自身で管理することが重要です。また、カンナビスティーを治療目的で使用する場合は、処方薬などとの飲み合わせによる悪影響を防ぐため、必ず医師に相談してください。

CBDをお茶に入れて飲んでも大丈夫?
大丈夫です。朝と晩に一杯ずつと決めて、お好みのお茶にCBDオイルを入れれば、手軽にCBDの有効成分を日常的に摂取する事が出来ます。レシピはとっても簡単。お好みのハーブティー(カモミール、ペパーミント、レモン、ジンジャー、ラベンダー、バジルなど)を通常通りの方法で淹れ、そこに高品質のCBDオイルを数滴垂らします。よくかき混ぜて、温かいうちにお召し上がりください。
2013年に行われたある研究では、緑茶や紅茶を摂取することで、がん予防、老化防止、抗糖尿病、その他多くの治療効果や健康事増進の作用がある事が示唆されました。また同様に、お茶に含まれるポリフェノール化合物は、心血管疾患や冠状動脈性心臓病を予防する効果がある事もわかりました。3
さらに、いかなる健康状態であっても、一杯の温かいお茶が一時的な痛み、ストレス、疲労、胃の不調、その他多くの日常的な問題を解決してくれるとも付け加えています。CBDのさまざまな健康上のメリットとお茶そのものの治療成分が組み合わされば、体が若返った様な感覚を体験する事ができるかもしれません。
どのくらいでカンナビスティーの効き目が現れる?
2016年の研究によると、経口摂取であるカンナビス・エディブルの効果の現れ方は、喫煙やVAPEとは異なると説明されています。体に効果が現れるのは飲んでから30〜60分後で、さらに3時間後にTHCが最も強く効果をもたらすピークが訪れ、6時間以上続くこともあります。さらに、同研究では、この摂取経路では効き目が現れるのが遅れたり変化したりするため、効果を正確に測定することは困難であると付け加えています。これがカンナビス・エディブルで過剰摂取が起こりやすい理由です。つまり、効き目が遅れて現れる性質を正しく理解していないユーザーは、最初の摂取で期待した効果が得られないと思い、追加で摂取を続けてしまい、結果として過剰摂取になってしまうのです。4
麻茎茶とは?
この記事では、カンナビスの葉や芽、花穂などを使ったお茶のレシピを紹介してきましたが、一部では治療成分が比較的少ない部位であるカンナビスの茎を使って淹れるお茶を好む人もいます。茎には、少量のカンナビノイドととても小さなトリコーム(腺毛)が含まれています。この部位は、シンプルに蒸らしてお茶にするのが最適な使用方法です。また、カンナビスティーを作る際に、葉や花と一緒に加えたり、保存するのにも適しています。まず、茎をカットして、鍋でお湯を沸騰させたところに入れます。5~7分ほど弱火で煮出したら蓋をします。火を止めて、しばらく蒸らしたら、こし器を使ってお好みのティーバッグと一緒にマグカップに注ぎましょう。
考察のポイント
- エディブルは、人気のカンナビス摂取形態として開発されました。しかしながら、エディブルがもたらす効果や使用方法、標準的な用法・用量、過剰摂取のリスクなど、わかっていない事も多くあり、今後のさらなる研究が必要です。
- エディブルを作ることは簡単ではありません。カンナビスの取り扱い方法、脱炭酸の工程、カンナビスバターやカンナビスココナッツオイルの調理などは特に、長年の経験と専門知識が不可欠です。
- 加えて、これらの工程にはさまざまな種類の調理機器が必要です(一般家庭にはないものもあります)。
- 生のカンナビスを扱った事がなければ、ハーブティーにCBDオイルを垂らして飲む方法が安全で簡単です。
- 本稿では、カンナビスティーの作り方、カンナビノイドについての多角的な知識、効果の現れ方の特徴、そしてエディブルを摂取する際の健康リスクについて解説していきました。
- エディブルは、必ず子供の手の届かないところで保管してください。また、誤飲やそれによる副作用を避けるために、他の食品と混ざらないようにラベル付きの容器に保管する様にしましょう。エディブルを安全に使用するためには、こういった最低限の知識が不可欠です。
参考文献
- Hazekamp A, Bastola K, Rashidi H, Bender J, Verpoorte R. Cannabis tea revisited: a systematic evaluation of the cannabinoid composition of cannabis tea. J Ethnopharmacol. 2007;113(1):85-90. doi:10.1016/j.jep.2007.05.019 [↩]
- Verhoeckx KC, Korthout HA, van Meeteren-Kreikamp AP, Ehlert KA, Wang M, van der Greef J, Rodenburg RJ, Witkamp RF. Unheated Cannabis sativa extracts and its major compound THC-acid have potential immuno-modulating properties not mediated by CB1 and CB2 receptor coupled pathways. Int Immunopharmacol. 2006 Apr;6(4):656-65. doi: 10.1016/j.intimp.2005.10.002. Epub 2005 Nov 7. PMID: 16504929 [↩]
- Khan N, Mukhtar H. Tea and health: studies in humans. Curr Pharm Des. 2013;19(34):6141-6147. doi:10.2174/1381612811319340008 [↩]
- Borodovsky JT, Crosier BS, Lee DC, Sargent JD, Budney AJ.Smoking, vaping, eating: Is legalization impacting the way people use cannabis?. Int J Drug Policy. 2016;36:141-147. doi:10.1016/j.drugpo.2016.02.022 [↩]
Author
With close to two decades of successful stint in the Media industry, I felt I was surely missing a piece in my life puzzle. I took a break and set out to seek the purpose of my life. I travelled, lived out of a suitcase, let things flow into life without resisting, and after five challenging years, I found my rhythm. I love to write about Cannabis and Health and try my best to simplify esoteric concepts into simple ideas for life.